2026/02/27 20:59

みなさま、こんにちは。

ミルグランの片吉慶太郎です。


先日、このブログの第1回目として、私が南フランスの現地で出会い一目惚れした「シャルドネ」のお話をさせていただきました。


実はあの買い付けの時、もう一つ、全く予想していなかった「思いがけない出会い」があったのです。


本日は、私が「最初からお断りするつもりで試飲して、見事に虜になってしまった」1本の赤ワインのお話をさせてください。


それが「ローランス・ド・ヴェイラック ピノ・ノワール」です。



1. シャルドネ探しの旅で起きた、予想外の出来事



2019年、手頃で美味しいシャルドネを探して現地のワイナリーを巡り、ようやくムレ夫妻のシャルドネに「これだ!」と納得していた時のことです。彼らが熱心にこう言ってくれました。


「せっかくだから、うちで造っている赤ワインも見て行ってくれよ」


出されたのは、ピノ・ノワールでした。

正直なところ、当時の私はあまり気が進みませんでした。

失礼ながら、太陽の光が強い南フランスのピノ・ノワールといえば、果実味が強すぎてジャムのように重たい……というイメージを持っていたからです。

無下に断るのも失礼なので、最初からお断りするつもりで試飲のグラスを受け取りました。



2. 「断るつもり」だった一口がもたらした感動



ところが、一口含んだ瞬間。 「……あれれ???」と、思わず目を見張りました。


そこには、私が今まで南フランスのピノ・ノワールで経験したことのない、驚くほどのエレガントさと繊細さがあったのです。

もちろん、ブルゴーニュの高級ワインのような鋭い酸や、長く伸びる余韻とは少し違います。

しかし、ふくよかな果実味と、それを優しく引き締める澄んだ酸味のバランスがとても自然で、その柔らかい口当たりは秀逸の一言。気がつけば、すっかりこのワインの虜になっていました。



3. 夜明けの涼風と、羊が守る畑が育む美味しさ



なぜ、南フランスでこれほど繊細なピノ・ノワールが生まれるのか。 


その秘密は、気温が最も低い夜明け前の涼しい時間帯に収穫を行う「ナイト・ピッキング」にありました


まだブドウが眠っているような極低温のうちに収穫することで、ピュアな苺のアロマと美しい酸味を、そのままボトルに閉じ込めることができるのだそうです


また、畑では羊たちが自由に駆け回って除草を手伝うなど、自然な環境づくり(フランスの環境認証「HVE3」の取得)が行われています


そんな誠実な造りが、ワインのピュアな味わいに繋がっているのですね



4. 日常の食卓に寄り添う、優しいワイン



このワインのもう一つの魅力は、いつもの食卓にすっと馴染んでくれる「懐の深さ」です。 


鶏レバー(タレ)や厚切りベーコンのソテーといったお惣菜はもちろん 、出汁を効かせた和食や、驚くことに「鉄火巻き」とも相性が良いのです


スクリューキャップなので開ける手間もいらず 、平日の夜でも気軽に楽しめます。少し高めの16〜18℃くらいで飲んでいただくと、香りがふわりと広がってとても美味しいですよ



5. プロの方々からの嬉しい評価


後になってからですが、このワインは有名ワイン雑誌『ワイン王国』のブラインドテイスティング企画でも「4つ星(★★★★)」の評価をいただきました


「モダンな造りのピノ・ノワールで、アフターに感じる旨味が食欲をそそる」との嬉しいコメントも頂戴しています 。 


ブルゴーニュのピノ・ノワールが高騰している今 、手頃な価格帯でこのクオリティを楽しめるのは、本当に素晴らしいことだと感じています



6. 結びにかえて


シャルドネを探しに行った先で、まさかこんなに素敵なピノ・ノワールに出会えるとは思いませんでした。 


南フランスの夜明けの涼風が育んだ、優しく、気品ある1本 。 ぜひ、皆様の食卓でもこの「思いがけない美味しさ」を楽しんでいただければ嬉しいです。


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